小さな芽を育てる考える学習 個別指導学習塾

 

宮地ゼミナール

 

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人の話は〇△▢(2021年1月)

 

つまらないミスが多くてかなり損をしている人がいます。これをしたらミスがなくなるというような美味しい方法はなかなか見つかりません。試験の最後の5分は見直しに当てようとか、計算を大きく書こうとか、十分な睡眠をとろうとか注意しますが、試験中は時間がなかったり焦ったりしているのでなかなかミスが直りません。

 

ミスの原因は以下のようなもの。
・途中式を書かずに頭で計算してしまう
・小さな文字で書いて自分で見間違えてしまう
・設問を最後まで読まずに質問の読み取りを間違えてしまう
・解答欄を間違えてしまう
・マイナス記号、句読点、ピリオド、カンマのつけ忘れ
・選択肢のカタカナなどの文字を雑に書いて違う字に判断されてしまう

 

面倒だからやらないという人は論外ですが、真面目にやってるのに本番でミスを連発してしまう人がいます。注意力が薄れるということに原因があると言えるでしょう。ではどのように注意力を維持するか。


長年、生徒たちの様子を見ていると、普段の考え方の習慣が大きく作用していると感じます。
人の話、先生の話、本や読む文章を自分でその内容を吟味せずそのまま受け取ってしまう習慣です。

一を聞いて十を知る、という言葉がありますが、一を聞いて少なくとも3つはアレンジしてもらいたい。

 

まずはその内容や意見を理解し、そのまま受け取る。次にはその内容が本当に正しいのか疑って考えてみる。そしてその内容を違う場面、ものや人などに当てはめてみたり、もしこうだったらと変化させて考えてみる。

 

Accept, Doubt, Changeという3つの思考パターンをいつも持ってもらいたいのです。疑うというのは意地悪で素直でないようですけれど大事な要素です。

 

幼児期の長時間のTVや映像視聴の結果、視覚の変化のみに注意がいき、何も考えない習慣がついてしまったということがあるのかもしれません。注意力を保つためには、自分の意思を持って読む、聞く、見るという積極的な習慣を作ることが大事です。想像力を膨らますとも言えますし、批判的視点を持つとも言えるでしょう。

 

江戸時代に仙厓さんというお坊さんがいました。色々な楽しい書を書いていますが、その中に「〇△▢」というのがあります。Accept, Doubt, Change のADCをこの○△□に当てはめるとおもしろいし、何かぴったりだなと思っています。

人の話は〇△▢
ボーッとしてるとチコちゃんに叱られますよ!