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宮地ゼミナール

 

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中学入試と思考コード(2019年2月)

 

今年の中学入試は倍率が高くなって不安でしたが、終わってみると特待合格もとれてほっとしているところです。

最近の中学入試は、従来の4教科・2教科・得意教科選択入試、英語入試、思考力入試に加えて、プログラミング入試、グループワーク入試、思考力プレゼン入試、ものづくり入試など、さらに多彩になってきました。

 

 

この首都圏中学模試センターによるグラフを見てもわかるように国立・私立中学受験者は5年続きで増加し、私立中学の人気がますます上昇しているのがわかります。

この新しい動きの中で、早くも2019年2月17日和洋九段女子中学高校で、21世紀型教育機構主催の「新中学入試セミナー」が開かれました。

 

 

来るべきAI社会の中で、知識や論理を活用する多くの仕事はAIに代替され、「創造的思考力」及び「自然・AI社会・人間精神の好循環をマネジメントする能力資質」を発揮できる学びが問われるとし、AI社会をマネジメントするポジショニングを得られる人材を育てようと意図しています。

そして、2020年度の中学入試はそこにつながる最初の入り口ととらえ、背景にある大きな問題を見据え、学校選択や学びを考えようとするものです。

これからの社会が求める人材は、創造的思考力が求められるとし、従来の得点による一元的評価では測れない能力を、3×3の基準を持った思考コードによって測り、人材を評価、育成しようとしています。

 

 

首都圏中学模試センターでは、この思考コードをわかりやすくするため、ザビエルの問題をそれぞれの評価基準に合わせて、9つのバリエーションに置き換えています。

 

 

これまでの試験は知識・理解を問うAランクの問題が中心でしたが、まとめて表現するBランク、さらにそれらを踏まえてあなたならどうするかというCランクの問題に発展していきます。

この思考コードの右に行くほど創造的になり、上に行くほど複雑化していて、右上に当たる複雑で答えのない問題に対処する能力を育てようとしているのです。

この思考コードによる分類から、出題者がどのカテゴリーの能力を測りたいか、どういう生徒を欲しているかということが透けて見えてくるようになりました。