新指導要領で中学の勉強はどう変わる?(2011年11月)

来年の2012年に中学の新指導要領に従って教科書が変わります。
それとともに授業時間、内容が増えますので保護者の方は心してわが子の勉強を見守ってください。
まず、来年度から今までの選択教科がなくなり、総合的な学習の時間が減って、主要教科の標準時間数が増えます。
一番増えるのが英語で、理科、数学、社会、保体、国語の順に続きます。
中3では英語と社会、数学、理科が週に一コマずつ増える予定です。
6時間授業の日が週3日から週4日になります。

主要教科の授業が増えますから、ゆとりを排して勉強に主眼を置いた措置であることが見て取れます。
そして学習内容の歯止め規定がなくなります。
学校やクラス、先生によってかなり深く学習内容を掘り下げて勉強できるようになります。
その結果、学校により、またクラスにより、学習内容が異なってくることが予想されます。
教育の平等が原則だった公教育が、教育の自由化によって差が生まれるようになり、学校自由選択制度がさらにそれを助長するかもしれません。

今回の授業時間数の増加は1980年代と同じ授業時間数に戻したことになります。
しかし当時と違うのは、当時は土曜日もしっかり授業をしていたことです。
今は土曜日が休みですから、しっかり勉強をしなければ取り残されてしまうということを、保護者の方がしっかり認識して勉強させなければならないでしょう。
今の子は昔の子に比べて全体的に学力が低くなっています。
生活が便利になって普段の生活で頭を使わなくてよくなっているせいもあります。
学力の高い層と低い層の2極に分かれ、低い層はますます低くなっていきます。
勉強しなければならないという意識が全体的に低下しているのです。
保護者の方が日々の生活や会話の中で、勉強の必要性を子供と積極的に話し合う必要があると感じています。

Miyachi-Zemi

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