コミュニケーション教育の浮上(2008年4月)

最近、クラスや学校などの共同生活をうまくやっていけない生徒が多くなったのか、コミュニケーション能力を育てることを、学力向上とともに強調する学校が目立つようになりました。
そのため、入学後すぐ共同生活になれるように泊まり込みの郊外学習やオリエンテーション、学習会などを行っているところが多いようです。
コミュニケーションがスムースにできないと、いじめ、不登校、引きこもり、切れるといった問題の原因の一つにもなりかねません。

以前、体験授業を数回行ったものの、全く挨拶ができない生徒さんにお会いしたことがあります。
成績はそれほど悪くはないのですが、来塾しても無言、帰宅するときも無言、無表情で頭をさげることもありません。
授業中の受け答えはするのですが、挨拶だけは全くできませんでした。
こちらも初めての生徒さんなので、何か事情があるのかもしれず、注意できませんでしたが印象としては非常によくありません。
体験授業終了後、親御さんからも何の音沙汰もありませんでしたから、親御さん自体が挨拶をそれほど大事に思っていないということがわかります。

また、初めてお会いするのに、生徒がガムを噛み噛みしたまま、親御さんとお話したことがあります。
これからの社会生活でも大切なので、このような態度を注意しましたが、親御さんは全く人事のようで、生徒に責任を転嫁するようでした。
子供に基本的マナーを教えられなかったことを恥じらなければならないのですが、親としてのその感覚まで失われていく傾向にあるのでしょう。

一人っ子が多くなり、人と対面しなくてよい自動販売機の普及、待たなくてもいつでも使える便利なコンビニ、世の中は他人を気にせず自分の欲求だけを満足させることができるようになってきました。
KYという言葉が一時はやりましたが、「空気が読めない」とやはり人とうまくやっていくことはできません。
どんなに成績がよくても、コミュニケーションがスムースにできないと社会では通用しないのです。
挨拶やマナーは人間関係の基本です。
コミュニケーションが図れるように、小さいときからこれらは習慣として身に付けさせるべきでしょう。
挨拶、言葉遣い、基本的なマナーなど、学校の中での対人関係、就職活動や社会生活の中で非常に大切です。
お父さん、お母さん、ぜひ小さいうちから挨拶ができるように、自ら手本を見せるとともに、学習以前に習慣付けてください。

Miyachi-Zemi

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