現役大学生によるチューター制度(2007年10月)

私立学校、特に高校では進学実績を上げることが大きな課題です。
そのために予備校のサテライト授業、土曜普通授業、2学期制、予備校講師による授業、夏期冬期春期講習、勉強合宿などといろいろな方策を採ってきています。
最近の傾向は大学生、大学院生によるチューター制度です。

チューターと称して、有名大学の現役の大学生、大学院生に来てもらい、放課後の補習をしてもらいます。
特に東京大学が人気なのは言うまでもありません。
年齢の近い学生に接することで、教師よりもいろいろなことを相談しやすい、あるいはわかりやすい解説がしてもらえる、実際の合格体験を基に勉強方法や受験準備などをアドヴァイスしてくれるということで、良い効果を期待しているのです。
そして、私もチューターと同じ大学に行きたい、行けるのではないかという意欲を育て、有名大学に数多く入ってもらいたいというねらいがあります。

先日伺った桜丘中学高校では、見ず知らずの学生ではなく、母校の卒業生である現役大学生をチューターに採用しているとのことでした。
実際に自分の出た高校で、自分の経験を後輩に伝える方がより効果的であるという趣旨からです。
このチューター制度も関東第一高校や東京成徳大学付属などで始まったかなと思うと同時に、この1・2年の間に瞬く間に多くの学校に広がりました。
品川女子学院の校長先生は、オープン、スピード、能動的、あれもこれも、という姿勢を大切にしているとお話がありましたが、いいことはすぐ実践しようという私立学校の意欲と姿勢がうかがわれます。

Miyachi-Zemi

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