才能とは(2007年9月)

引き続き安田学園のテキスト「人間力をつける」からです。
第2巻ステップ編の第4章「工夫する人、しない人の巻」が目に留まりました。
成功する人としない人の違いは何か。
それは運や努力もあるだろうけれど、才能だろうという会話が提示されます。

安田善次郎氏のエピソードを引用して、先生が答えます。
「先生は、才能というのは何か役割を与えられた時や、勉強するとき、何も考えずに人と同じことをやるんじゃなくて、自分なりの工夫をした知恵を絞りながらやる人のことじゃないかと思ってるんだ。」

工夫して自分なりの新しいことを作り出す。
物にしても、行動にしても、勉強にしても。それが才能だと言います。
私はこの言葉がとても新鮮に感じられました。
そしてそれは前回考えた「生きる」に通じるところがあると思いました。
「一を聞いて十を知る」という言葉もあります。勉強に関して言えば、習ったことを自分なりに工夫して応用することができる、これが才能だということでしょう。

しかし善次郎翁は、第12章「凡人が大成する秘訣はの巻」で、才能ある人にも注意を与えます。
「思うに、遅鈍な青年が、忍耐力に優れ、自分の目的に対する固着心が強く、どんな困難にも、なんら感じないことから、ついには偉人となったのである。一方、才気抜群の人は、一つの目的に固着できずに、小さな障害に対してたちまち気が変わり、終いには何事も為し得ずに一生を終えてしまうことが多い。どんな大天才でも、堅志力行の意志力を伴わない天才は何の値打ちもないものと言える。」

すぐに諦めて目移りするのではなく、決めた目標に向かって着実に努力しなさいと教えています。いい言葉です。
安田学園のテキスト「人間力をつける」で、私も改めていろいろなことを気づかされました。ありがとうございました。

Miyachi-Zemi

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