全般的な入試動向

1.都立高校は倍率動かず、私立高校は推薦入試に重心、特待生制度

都立高校の人気は衰えず、今年の推薦入試も3万人受験して2万人不合格、一般入試では約4万人受験して9千人近くが不合格、実質倍率平均1.3倍となりました。
人気で最上位校の日比谷高校では男子が1.81倍、女子は1.65倍、逆に学力テストのないエンカレッジ・チャレンジスクールも倍率は高く、足立東では男子が2.55倍、女子が1.92倍となりました。

都立高校の普通科はほとんど5教科入試で、得点と換算内申の合計で合否が判断されます。
多くの学校は得点と内申の割合が6:4で、得点が600点、内申が400点に換算され、合計1000点満点となります。
上位校の多くは7:3という割合で、当日の得点を重視しています。また下位校では4:6というところもあり、平常点や普通の授業態度を重視しています。

私立高校では授業料や入学金を免除する特待生制度を広げ、受験生を獲得しようとしています。
また、内申で合格が保証される推薦入試に人気が移り、一般受験の生徒は減り続けています。
併願確約で一般入試を受ける生徒も多く、一般入試で受かっても第一志望が都立なので都立に行ってしまう生徒がほとんどで、入学者が一般受験合格者のうち1割近くになってしまうところも多くなっています。

私立高校では進学校としての評価を高めようと様々な努力をしています。
東大生や卒業生によるチューター制度、長期休暇の講習、平
常授業の補習、少人数習熟度別授業、予備校のサテライト授業などです。
そのため着実にその成果が出てきています。ぜひ、学校説明会に参加なさって各校の取り組みをご覧になることをお勧めします。
学校によっては、学校説明会に参加すると文房具など学校のグッズをもらえるところもあります。

2.私立中学の人気は上昇一方

私立中学は6日制授業が主流になりました。
土曜日も、普通授業を行ったり、補習や選択授業をしたり、総合学習、いろいろな行事に使っています。
主要3教科特に英語の授業が毎日のようにあるという学校がほとんどです。
公立中学との学力と進度の差はやはり歴然としています。

公立中高一貫校の開校が刺激となり私立中学もさらに人気が増して、ほとんどの学校で受験者数、入学者数を増やしています。
上位私立中学校が4教科入試を行っているため4教科入試や2科4科選択性を取り入れる学校が増えました。
さらに併願が可能なように午後入試を行うところも増えました。
以前は高校入試で入学した生徒の方が学力が高かった時代がありましたが、現在では中高一貫性の方が、はるかに学力が高くなってしまっています。
そのため高校入試を行っている学校では、高校で入った生徒に中高一貫性に追いつくように放課後授業を行う学校もあります。

Miyachi-Zemi

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