新学期の今が勝負!(2006年4月)

生活においても、学習においても、最初に良い習慣をつけること、これが最も大事なことです。
そしてそれには習い始めが最も大切なのです。
最初に覚えたこと、最初にやった方法は次から何度も繰り返されます。
そして一度身に付いた習慣はなかなか変わらないものです。

最近の子供たちを見ていて、良い習慣がついていないなあと感じることがあります。
まず、ノートを使わない子、というか使う習慣がない子です。
その生徒に聞くと学校でもノートを使わないという答えが返ってきました。

多いのは式の途中を書かないでいきなり答えを書く習慣の子。
案外学校の先生も式を書くなという人がいるらしく驚いてしまいます。
この習慣が元で間違いが多く、いくら勉強時間が多くても一向に成績が上がらないというものです。
この習慣はなかなか頑固で、私たちが見ていないと式を書きません。
やはり口をすっぱくして何度も注意するしかありません。

漢字はもちろん、ひらがな、カタカナなどの書き順を間違って覚えた生徒。
それに鉛筆の持ち方が悪く、変に力が入ってしまう生徒。これは見ていて非常に見苦しいです。
最初に覚えるときにどうしてお母さんが見てやれなかったのだろうとかわいそうになります。
お母さんも忙しく見てやれなかったのだろうと想像しますが、箸の持ち方なども含めて生活の基本を教えること、これが父母の役割の一部と考えます。
もちろんできない子に多いですが、案外成績の良い子にも見受けられます。

テスト前でも何を勉強したらよいか勉強方法がわからない子。
これは小さい時からプリント学習や塾などで、与えられたものをこなすだけの学習習慣が身についてしまって、自分で学習計画を立てられない生徒です。
これは指導者が悪いのです。

単語などを覚えるときに、一つ一つの単語自体ではなく、出てくる順にただ丸暗記している生徒。
これ案外多いのです。この生徒の特徴は学校の成績はそこそこ良いのですが、実力テストを行なうと全く点数が取れません。
そして悪いことに勉強時間も結構とっていて、やっても成績が上がらないとぼやくのです。
実はその勉強方法が間違っていることに、本人は全く気づきません。そして暗記問題は大の得意。
ですからその方法をすべてに応用してしまって本当の勉強をしていないのです。

挨拶や受け答えのできない生徒。
恥ずかしがりやだけの生徒は、慣れてくるにしたがってだんだんできるようになります。
しかし習慣のない子にはできないというか、しないのですね。
今や個食の時代。親子兄弟でも摩擦を避けるため、人とコミュニケーションをとらないで生活する家庭が出現し始めています。
これは説明しても本人が納得しない限り直りません。ひと悶着あって去られる方もおられます。

まだまだいろいろとありますが、この一番最初の習い始め。
これが非常に大事です。正しい習慣がここで身につけば後はスムーズに行く。
身に付けられなければ後は意志の力で直すしかありません。これが本当に長く、難しいこと!

Miyachi-Zemi

TOP

お知らせ 教育方針 入会案内 TOPIC 室長ページ