高校入試の動向(2005年7月)

今年の私立高校入試説明会に参加して感じた一般的傾向を挙げると、次のようになります。

1.私立高校の推薦併願が都内生でも非公式に行われ、今まで併願確約を受けていた生徒が併願推薦入試を受けることとなり、一般入試受験生が激減する傾向に。
2.絶対評価の不信から、推薦基準が高くなった。
3.絶対評価の不信から、推薦入試に適性検査を行う高校が増えた。
4.絶対評価の不信と学力低下、学習意欲の低下から、努力することができる生徒を取りたいということで、英検・数検・漢検などの加点が増えた。また、学習塾に通っているということを評価する学校も。
5.特待生、特進クラスを設けるところが増え、1校の中で学力の高い生徒からそれ程でもない生徒まで内包するようになった。
6.共学校化

どの私立も学力向上と大学進学成績を向上させるためにいろいろ努力しています。
特に最近目立つのが、東大などの上位大学から学生を呼んで、放課後や土曜の補習を担当させ、進学意識を掘り起こそうと取り組んでいることです。
それに対して都立高校では、役割分担が学校単位で進み、進学重点校の進学成績がぐっと良くなっています。
来年には公立の中高一貫校がさらに4校増え、高校入試での定員を減らす方向になります。
私立中学、公立一貫中学の人気がこのように続くと、公立中学に学力上位層がいなくなるという傾向はますます強くなるでしょう。

Miyachi-Zemi

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