中学入試の動向(2005年7月)

今年も麹町学園女子中学・高等学校説明会に行ってきました。
基調講演に安田教育研究所の安田理氏が中学入試・高校入試の興味深いお話をされました。
その中で注意を引いた点をあげてみたいと思います。
左の表をご覧下さい。

都内の生徒の私立国立中への進学率が年度を追って表されています。
平成10年度から15年度にかけて年を追うごとに進学率が上昇しているのがわかります<。
東京都区部では計22.3%、男子より女子のほうが私立国立中学へ進学しているのがわかります。
さらに、下の表は23区別に男女合計の進学率が高い順から並べ替えてみました。
我が荒川区は最下位に近いだろうと思いきや、23区中17位と意外に高い位置をキープしていました。
さらに、都内、都区部どちらのデータも男子に比べて女子の進学率が高いのに、荒川区は男子のがわずかに高いという結果です。
男子が高い区は千代田区、荒川区、葛飾区、足立区の4区のみです。
安田氏は私立国立中への受験動機を次のように挙げています。

① 難関大学への進学を目指すため
② 公立では学力が保証されない
③ 6年間充実した豊かな学園生活を送らせたい
④ 地元の公立中学に問題あり(いじめ、授業崩壊など)
⑤ 小学校時代の人間関係から抜け出したい
⑥ 公立中高一貫校なら一貫教育を受けさせられる

安田氏は特に⑤の人間関係に関して、生徒にも言えるが、特に親自身が非常識な人と付き合いたくないという意思が強いと言っておられました。
最近の中学入試の傾向としては「午後入試」と「特待入試」が増えていること。
2教科入試から、2教科4教科選択入試や4教科入試に変更するなど、多くの学校が4教科入試にシフトする傾向にあります。
来年度は2月3日入試に新たに4校の公立中学が加わり、白鴎160名、都立大附属160名、小石川160名、両国120名、九段160名という公立の中高一貫校が中学受験地図をどう変えるか大注目です。

Miyachi-Zemi

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