我が塾の誇り(2003年3月)

昨日一人の卒業生が訪ねてきてくれました。
教える者にとってこれほどうれしいことはありません。
この4月から看護師として病院に勤めることになったというのです。
そして今日が卒業式、あいにく雨になってしまいましたが、涙涙の卒業式になったことでしょう。

高校を卒業してから2年間ほど会っていなかったのですが、見違えるほど体も大きくなり、何よりも精神的に立派に成長していて、いまどきの若者の中にもこんなにすばらしい人間が希望に燃えて生きているのに驚き、感激しました。
看護師といっても男子で、同じ看護学校のクラスに男子は4人、あとすべては女子、そのうち残りの男子3人は卒業を待たずにやめてしまったそうです。

彼は小2のときから高校2年まで当塾に通って学習しました。
高校は私学に通い、出される課題の多さにヒーヒー言っていました。
しかし、そうやってコツコツと課題をこなしていける忍耐力がついたおかげで、ハードな看護師としての勉強も乗り越えられたように思います。
高校の先生と彼についてお話したときも、まじめに頑張る性格をだれもが認めておられました。
そしてご両親が熱心で、あるときはリードして、あるときは彼の意向に従って温かく見守っておられたのが印象に残っています。

実習を通して、病気と真摯に戦っている患者さんに接し、真剣に取り組む責任感と信頼される充実感を心の底から体験したのでしょう。
看護師として患者さんに、どんな取り組みをしたら喜んでもらえるかを熱く語る若者を見て、とてもハードな職業である看護師としての宗教観、人生観をほんの少し理解できたように感じました。

こういう希望に燃えた若者がまだまだ日本にいること、そしてその成長の過程に私たちが幾ばくか関与できたことにとてもとても感謝しました。
不景気の中、こんな明るい未来があるのだと気づかせてくれた一日でした。

Miyachi-Zemi

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